ローヤルゼリーの歴史とは

人とミツバチの関係はとても古い歴史があり、紀元前6000年頃にはすでにハチミツを利用していたと推測される壁画がスペインに残存しています。ハチミツ同様、ローヤルゼリーも紀元前から使われ、世界三大美女のひとり、クレオパトラにも愛されていたようです。

 

1. ローヤルゼリーのはじまり

現在のところ、ローヤルゼリーに関する最も古いとされる記述が古代ギリシャの哲学者、アリストテレス (B.C.384~B.C.322) が書いた「動物誌」の中に残っています。アリストテレスはローヤルゼリーが何か特別なものであること、女王バチと何らかの関連があることに気づいていたようです。動物誌の中では、ローヤルゼリーを「 濃厚なハチミツに似た淡黄色の柔らかなもの」と述べています。

女王バチ候補の幼虫は、わずか1ミリ程の大きさで王台の中でローヤルゼリーに囲まれているので、当時、アリストテレスがその存在に気がついていたかどうかは定かではありません。

 

2. ローヤルゼリーの解明

18世紀頃になるとローヤルゼリーの解明が進みます。そして19世紀になるとローヤルゼリーが製品化されるようになり、奇跡や魔法の薬などとヨーロッパで 人気が高まります。

20世紀に入るとフランスの病院でもローヤルゼリーの製品が扱われるようになり、1954年には保険省から認可も得ています。

 

3. ローヤルゼリーの名前の由来

ローヤルゼリーのローヤルは英語のRoyalで、王室の、国王の、という意味です。従って、ローヤルゼリーは王室のゼリー、国王のゼリーという意味で、日本では王乳とも呼ばれています。

この名前が最初に世に出たのは1792年、フランソワ・ユベールというスイスのミツバチの研究家の著書「ミツバチの新観察」の中で、ローヤルゼリーを「ゼレーロワイヤル」と記しています。ゼレーロワイヤルとはフランス語で王のゼリーを意味し、これがイギリスでローヤルゼリーと訳され、以後、この名前が定着したといわれています。

 

4. ローマ法王の命を救ったというエピソード

ローヤルセリーが世界中で知られるようになったきっかけとして、ローマ法王のピオ12世が危篤状態に陥った際、処方されたフランスのローヤルゼリーを服用したところ、奇跡的に回復したというエピソードがあります。このニュースは世界中が知ることになり、以後ドイツを始め、世界中でローヤルゼリーの製品が作られるようになりました。

 

5. 日本でのローヤルゼリーの普及

日本で最初にローヤルゼリーが紹介されたのは1889年、 玉利喜造農学博士により「王家の舐物」という訳で、著書「養蜂改良説」の中に記されています。

1913年には徳田嘉信氏の著書 「蜜蜂」の中でローヤルゼリーは「王乳」として記述されています。1959年になると週刊誌に不老長寿の新薬としてローヤルゼリーの記事が掲載され、大きな反響を呼びました。この頃にはすでに人工王台を使ったローヤルゼリーの量産が行われており、国内で広く普及することが可能となりました。その後、現在に至るまで、人工王台を使った養蜂家の方々によるローヤルゼリーの生産が続けられています。

人類の歴史はミツバチと共に歩んできたといっても過言ではありません。ローヤルゼリーはミツバチからの天然の恩恵そのもので、人々が健康で穏やかに生活できるための手助けとなっています。

【参考文献】
ローマ法王を救ったローヤルゼリー
http://www.healthetech.com/king.html

ローヤルゼリーの歴史とは
https://www.grantedsw.com/itmsss/