ローヤルゼリーの採取方法

ローヤルゼリーはより多くの量を効率的に出荷するため、養蜂場で人工的に生産、採取されています。細かい手作業によるローヤルゼリーの採取は、根気と手間と手際の良さが要求されます。一度に採取できるローヤルゼリーの量はわずかですので、繰り返しの作業が連日行われます。

 

1. ローヤルゼリーは女王バチの特別食

ローヤルゼリーは若いミツバチの働きバチが花粉や花の蜜を体内で分解、合成し、下咽頭腺から分泌した物質で、女王バチ専用の特別食となります。ローヤルゼリーだけを食べる女王バチは体の大きさが働きバチの2〜3倍になり、寿命は20〜40倍も長くなり、毎日1500個以上の卵を生む能力が備わります。

 

2. ローヤルゼリーの採取方法

(1) 女王バチの幼虫の部屋「王台」に作られるローヤルゼリー

自然のローヤルゼリーは春頃から夏にかけ、ミツバチの巣の中に通常の巣房より大きな女王バチの幼虫用の特別な部屋が作られます。この部屋は王台と呼ばれ、この中に生みつけられた卵が孵化し幼虫となると、働きバチによりローヤルゼリーが分泌され蓄えられます。数日で王台はローヤルゼリーで満たされたプール状態となり、幼虫はそれを餌にして育ち、やがて女王バチに育ちます。

 

3. ローヤルゼリーの人口採取方法

ローヤルゼリーを効率よく製品化するため、人工的に多くのローヤルゼリーを採取する方法が養蜂家により考えられました。巣に女王バチがいなくなると、働きバチは新しい女王バチを育てようとする習性を利用した採取方法です。

 

(1)人工王台の利用

養蜂家はミツバチの家となる巣箱を区切り、働きバチから女王バチを隔離し、女王バチ不在の状態にします。

自然の王台と同じ大きさ、形に作ったプラスチック製の人工王台を多数並べた枠を用意し、働きバチ用の部屋から取り出した孵化して間もない幼虫を人工王台の中に入れます。この枠を若い働きバチが沢山いる巣箱に戻します。

女王バチがいなくなった巣箱では、新女王バチを誕生させるために、働きバチは幼虫が入った人工王台にローヤルゼリーを蓄えはじめます。3日後にこの人工王台の枠を巣箱から取り出します。

 

(2) ローヤルゼリーの採乳

巣箱から取り出した人工王台の中には女王バチ候補の幼虫がローヤルゼリーを食べて1センチ程の大きさに成長しています。まずこの幼虫をピンセットを使って取り出し、王台の中のローヤルゼリーを専用のヘラで手早くすくい出します。これを採乳と呼びます。この作業を養蜂家の方々は繰り返し行いローヤルゼリーを採取していきます。

ひとつの王台から採れるローヤルゼリーは200〜300mg程度です。数多くの王台からローヤルゼリーを素早く採乳していくのは気の遠くなるような作業の連続です。

このように、ローヤルゼリーの採取はすべて手作業で行われます。移虫からローヤルゼリーの採取までは72時間です。早すぎても遅すぎても良くないので、採取のタイミングは72時間ごとに年中無休で行われています。

【参考文献】ミツバチ以外のハチはローヤルゼリーを作らない
http://www.socahort.org/bee.html

ローヤルゼリーと女王蜂の関係
http://www.camino-net.jp/jyououbati.html

ローヤルゼリーとは
http://www.avalonlive.com/36ita.html